コロナ禍で東京オリンピックは開催できるのか?と世論が不安になっている最中に、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会・森喜朗会長の発言が大問題になっています。
森喜朗会長の失言は今に始まったことではなく、国会議員時代からたびたび顔をのぞかせ、その度に世間や国内外から批判されていますね。
など、なかなかの思いのにじみ出方な発言をされています。
今回の失言も、女性蔑視とも取れる
「女性がたくさんいる理事会は時間がかかる」
といった内容で「その話アウト」感がものすごく、その異常発言に国内や海外からの批判も相次いで報道され、進退問題にまで発展しています。
そんな中、2021年2月4日に森喜朗会長は問題発言について謝罪会見を開きましたが、謝罪なんて気は毛頭ないのでは?と思わせるような言動が目立ち、時折覗かせる嫌々感で確信。
本人は気にも留めない様子で会見は終了。
・これはアカンのではないか?
・そもそもなんの解決にもなっていないし開き直っているだけだろう。
そこで、問題視されている
「日本オリンピック委員会(JOC)評議員会あいさつ」
での問題発言にスポットを当て、なんだかモヤモヤしてしまっている世間の皆様の声を代弁し、森喜朗会長の発言の数々にツッコミを入れてみようと思います。
皮肉と伏線の交錯

実に立派な会議室だなと。
私どもの組織委員会の会議室とまったく違う。
私どもの会議にはじゅうたんは入ってないです。
つまり我々のは瞬間的な時間が決まった団体で、JOCは長い歴史がある。
これからもスポーツの中心的役割を担うということだと思う。
ああいう全部すぐ映るような部屋は私どものところにはない。
毎日のようにIOCと会議としてますが、会議場があっちこっち変わってその都度職員が大きなテレビを持ち歩いてそこから放映したり視聴したりしている。
言い方よくありませんがお粗末な会議場でありまして。
山下さんはうらやましいなと。
しかし建物、これで公式的には3度目かな、いや4度目。
最初は竣工式のパーティーの時。
その時長々と歴史の話はしましたので省きます。
2番目は山下さんが決められてなんかあったな、それで参りました。
3回目はバッハ会長が安倍前総理にですね。
功労賞をお渡しになるのでそれをどこにしようかと官邸から相談がありました。
すぐに新しいスポーツ会館がいいだろうと。
バッハさんも安倍さんもこれるし、みんなこれるんじゃないかと。
ここでやったのはつい最近であります。
その次は参りました4回目が今日です。
いずれも立派なお仕事ができる環境。
新国立競技場の真ん前にあり、その横に競技場のエリアにあった青年館を横に、というよりスポーツ会館の後ろにもってきた。
競技場のエリアにあった青年館を横にもってきたと。
そういう構図でJOCを中心に競技場もあり、これからラグビー協会というより国策に基づき秩父宮競技場を移転させると。
これは国が決めたことで近所に移る予定だそうです。
いずれにしてもこの場所は日本のスポーツ界の中心地だと。
こんなところはない。
ツッコミ!のちの伏線張りすぎ!
- 「立派な会議室」というイヤミ。
- 「じゅうたん」というイヤミ。
- 「JOCは長い歴史」というイヤミ。
- 「お粗末な会議場」というイヤミ。
- 「うらやましい」という執拗なイヤミ。
- 「立派なお仕事ができる環境」という同上。
- 「青年館」というワードを急に推す。
- 「日本のスポーツ界の中心地」という強引なまとめ。
- 「上記」が全て稚拙な伏線。
自慢とパワハラ話

私は当時、日本体育協会の会長をしてまして。
なった経緯を申し上げますと河野洋平先生だったんです。
河野洋平先生がきて「一生に1度の頼みだから」と。
「体協の会長に推薦されたんだ」と。
「実は息子の太郎から肝臓をもらった」と。
移植をやった直後で。
「医者から飛行機に乗ってはいけないと言われているのでだめなんです。やる気持ちがない」と。
従い「よく分かってくれているのは森さんあんただから私は君を推薦したいんだよ頼むよ」と言われまして。
まあ選考委員長はラグビーの大学の先輩である日比野先生だったものですから「お願いだから断るな」と「オレに恥をかかせるなよ」とこう言われまして、それでスポーツ協会、当時の体協の会長をいたしました。
今日は見えているかな体協の方?
サボってんですか?
それともオンラインでいるならあまり悪口は言えないな。
ツッコミ!おもっきりパワハラ発言!
- 「河野洋平先生」の名前を使った自分の立ち位置アピール。
- 「パワハラ」を自慢げに話すということはパワハラを容認していると自身で公言しているも同然。
- 「サボってんですか」というパワハラ。
- 「悪口」を言っている。
日本オリンピック委員会(JOC)評議員会での発言「その2」
NHKと密な話

当時体協の専務、岡崎さんです。
「一切口は挟まないからただひとつ」と。
「岸記念館を建て直すことがあなたの仕事です」
えらいことになったなと。
土地は国のものなんですけどその下に水道局の施設が入りそう簡単に動かせない。
石原知事にも「森さん無理だよ、動かしたらダメだよ」と。
その時面白い話をしてくれた。
次の五輪は晴海のほう、新しいフロントシティーでやりたい。
従って国立競技場はそっちに持って行く。
その時NHKから相談があったので、NHKは国立競技場がもし晴海に行くなら、NHKの建物もかなり年期がたっているので大きくしたいと。
そこに移ると。
今のNHKのビルはそのまま使える。
それを協会のビルにすればと。
そりゃいい話だと。
岸記念体育館のほうが渋谷の商業地に隣接しているのに、緑地公園なんちゃらで上に伸ばしちゃいけない。
NHKの横は閑静な住宅街でしょ。
どういう政治的判断があったのか。
岸記念体育館は5階建てですか。
結局、国立競技場の移設は反対になりました。
日本陸連が、あそこは海から風が来るので陸上競技の種目、風具合では公式記録では扱えなくなると。
基本的な問題を考えないで、よく考えないで石原さんらしいけど、海側にいくのを断念した。
結果として今のNHKのところにいくことができなかった。
あれだけ大きいのでNFの方には広々とした部屋を提供できると思っていたのに残念でありまして。
NHKは動かないと。
ツッコミ!自己アピールが右往左往しとる!
「面白い話」がそんなおもしろくない。
「NHK」は結果なにも関係ない。
「自己アピール」を隠したいがためになにが言いたいのか分からない。
「のちの自分」を上げるための伏線を張っている感が見え隠れしている。
間違いだらけのエピソードトーク

岸記念体育館をどうするかと随分苦労しましたが見事にスポーツ協会、JOCはこの建設地になったんですね。
東京都のみなさんが考えてくれたことだろうと思いますが、もう1つ、あとは日本青年館ですね。
青年館の郷里には農業関係の青年が多いですが、青年館は地位が高いですね。
東京では日本青年館というのはあまり評価されていないですが古い団体であることは間違いないですね。
当時怒られました。
なんで国立競技場から出すんだと。
避けて建てればいいと。
死んでも動かないとなりましてね。
たまたまその当時の理事長が鹿児島県選出の先生でした。
私は平身低頭して日本のスポーツ界のためにお願いした。
それだけ日本青年館は素晴らしい建物になるはずだと。
国立競技場もラグビー場も神宮の野球場もみんな見える、酒を飲みながら見れるいい部屋が理事長室になるはずだと申し上げたら「それはいいな」と。
していいかどうか、本人の名誉のために言っちゃいかんかったですが、もう亡くなられましたので。
亡くなられる前にお見えになり感激をしておられました。
青年館が移ったものですから、こちらにもってきたのは妙案だった。
それがこの建物です。
ツッコミ!エピソードトークがゲスい!
- 「古い団体である青年館は地位が高い」は、年功序列や伝統重視の思考停止が念頭にあり、オリンピックというスポーツ概念とは一線を画す考え方。
- 「青年館」を動かしたという伏線回収。
- 「怒られました」はアピール手段の常套句。
- 「平身低頭」は単なるアピール手段であって、能力がないことを示唆しているのが自分で言っていてわかっていない。
- 「ナニカのため」という何かのせいにしている。
- 「いい部屋・酒」で重要な話が進む先生と本人。
- 「スポーツ界のため」ではなく先生と本人のため。
- 「〜いいかどうか」という得意のフレーズで余計なことを言う。
- 「名誉」なんてどこかにありました?
- 「妙案」という名のアピール。
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